5-1.企画書作成法 How to create a proposal

技法のポイント

 

企画の提案を上手に行うためには、オリエンテーション→企画書→プレゼンテーションの企画全体の流れをよく理解することが大切です。

 

1 オリエンテーションを「あいうえお」でしっかり理解する

あらゆる企画はオリエンテーションから始まります。私はオリエンテーションのポイントを「あいうえお」と考えます。

・あ(相手):企画提案の依頼者がどんな人か、よく調べます。

・い(意図):依頼者が何を望んでいるかその真の意図をとらえます。

・う(うちへ):依頼者のうち(当方)への期待は何か確認します。

・え(エリア):提案内容はどの範囲(エリア)なのかを押さえます。

・お(お金):提案はどの程度の予算(お金)で実施するかを調べます。

まず、オリエンテーションで課題を明確にし、提案の方向を考えます。

 

2 企画書は「かきくけこ」でじっくり作成する

企画書はオリエンテーションでとらえた相手の意図を十分反映させ、「かきくけこ」のポイントで、明確に具体的にまとめることが大切です。

・か(型):企画書には基本のフォームがあります。載せるべき内容を、もれなく、わか

りやすく、明解に表現することが大切です。

・き(切り口):主張すべき内容を鋭い切り口で展開します。

・く(工夫):様々な創意工夫を盛り込むことが欠かせません。

・け(系統):企画書は全体として論理的で系統立たせましょう。

・こ(凝る):企画書は作成者の産物です。独自性が問われます。

企画書は、“一人歩き”をします。プレゼンテーションをせず、企画書だけでの判断も多く、企画書さえ読めば理解させる工夫が必要です。